関西電力(株)美浜発電所3号機
二次系配管事故について
平成16年8月9日、関西電力(株)美浜発電所3号機において二次系配管の破損事故が発生しました。
原子力安全委員会では、原子力事故・故障分析評価専門部会に「美浜発電所3号機2次系配管事故検討分科会」を設け、原子力安全・保安院の調査報告を受けつつ、2次系配管の安全確保に関する技術的・専門的事項等について検討を行っています。

概 要

【事故の概要】
 平成16年8月9日、関西電力(株)美浜発電所3号機(出力:82.6万kW、加圧水型軽水炉)において、定格熱出力一定運転中、タービン建屋2階にある第4低圧給水加熱器から脱気器への給水ラインであるA系の復水配管が破損する事故が発生した。 このとき、配管破損部から流出した高温水及び高温蒸気により、定期検査の準備のためタービン建屋内で作業中の協力会社従業員104名のうち11名が被災し(熱傷)、うち5名が死亡、6名が負傷。
 破損直後、原子炉は自動停止し、原子炉の安全に係る系統は正常に作動。放射線による影響はなし。

【事故の原因(「関西電力株式会社美浜発電所3号機2次系配管事故最終報告」より)】
配管破損の直接的原因は、オリフィス(流量を測定するため、管路に設ける絞り機構)下流側におけるいわゆるエロージョン/コロージョン(侵食/腐食)による減肉により、配管強度が不足したことによるもの。
  配管破損を起こしたオリフィス下流の部位が、平成2年に事業者自らが作成した「原子力設備2次系配管肉厚の管理指針(PWR)」の中で肉厚管理対象とされているにもかかわらず、点検リストに記載がなく、それが長期にわたり見過ごされたという品質保証上の問題による。



原子力安全委員会のこれまでの対応について

平成16年8月9日 原子力安全・保安院から報告を受け、周辺環境への影響等がないこと等を確認。その上で、その時点における考え方を「関西電力(株)美浜原子力発電所3号機における事故について」として取りまとめ。
平成16年8月13日 原子力事故・故障分析評価専門部会を開催し、本事故を受けて、原子力発電所における2次系配管の安全確保に関する技術的・専門的事項等を調査審議するため、「美浜発電所3号機2次系配管事故検討分科会」を設置。
平成16年9月2日 分科会は、原子力安全・保安院の活動を含め今後の事故調査活動における事故原因の特定や再発防止策の検討に必要な事項を「美浜発電所3号機2次系配管事故に係る論点の緊急取りまとめ」として取りまとめ。
平成16年10月20日 分科会は、これまでの調査審議結果を「美浜発電所3号機2次系配管事故検討分科会中間報告」として取りまとめ
平成16年10月21日 分科会はこれを原子力事故・故障分析評価専門部会及び原子力安全委員会に報告。これを受けて、原子力安全委員会は見解及び当面の取組みをまとめた「関西電力株式会社美浜発電所3号機二次系配管事故について」を決定。
平成17年4月22日 分科会は、これまでの調査審議結果を踏まえ、最終報告案を作成。
平成17年4月26日 分科会は最終報告案を原子力事故・故障分析評価専門部会に報告。部会はこれを受けて「関西電力株式会社美浜発電所3号機二次系配管事故最終報告」を取りまとめ。
平成17年4月28日 部会は、最終報告について原子力安全委員会に報告。原子力安全委員会はこれを了承。

 

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