11−1 「国際原子力事象評価尺度(International Nuclear Event Scale)」について
 
1.概要
 INESとは,原子力発電施設で発生したトラブルの重要度が簡明かつ客観的に判断できることを目的とした評価尺度であり,現在は59カ国で使用されています。
 評価に当たっては,事象を本評価尺度の「所外への影響」(基準1),「所内への影響」(基準2),「深層防護の劣化」(基準3),の3つの基準により評価するとともに,そのレベルのうち最高のものが当該事象の評価結果となる。
 なお,INESの導入に当たっては,各国の状況によって尺度の微調整が許されており,我が国においては,実用発電用原子炉施設の場合,低いレベルにおける分類を細分化するため,国内向けにはレベル0に+−のサブスケールの分類(0+,0−)を行っている。
 
[表示例]

 (INESによる暫定評価)

 
2.運用方法
(1) 事象発生後速やかに,暫定評価を科学技術庁又は資源エネルギー庁が公表する。
(2) 評価レベル2以上に分類された全ての事象の評価結果及び外国から要請を受けた事象等については,速やかに科学技術庁又は資源エネルギー庁よりIAEAに報告する。
(3) 事象の原因究明が済み,再発防止対策が確定した時点で,専門的,技術的な立場から検討を行い,その結果を科学技術庁又は資源エネルギー庁が正式な評価結果として公表する。
 

原子力施設の事象の国際評価尺度